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AKB48に学ぶマーケティングとコミュニティー・ビジネス

秋元康ばかり儲けやがって! でも、真似してみたいなぁと思った時に読むブログ。

AKB48の勢いが止まりませんね。

女性歌手としては初となる6作連続ミリオン達成は、33年ぶりにピンク・レディーの記録を更新する快挙だそうです。

そのほかにも、

「シングル首位獲得数」

「総売り上げ枚数」

で女性グループ歴代最多を記録するなど

日本のポップミュージックシーンの主要部門記録を独占しています。

AKB48はなぜにそんなに売れるのか?

巷でよく言われているのは、

「出会えるアイドル」

をコンセプトに発足したAKB48

が行っている

CDに付録されている「握手券」による販売手法。

これってアーティストとしてどうなの?

AKBshop-kalleboo

シンガポールにあるAKB48カフェ。このブーム、豪州にも進出してほしいところです。Photo: kalleboo on flickr

と一時期、巷では物議を呼びましたが、

一応テレビ雑誌の記者を経験した僕としては

「握手券」がAKB48人気の大原動力というのは、

ちょっと違うなーと思います。

もちろん、CDやDVDに付いてくる握手券は

ファン垂涎ものですが、

一番の原動力は、

主要メンバーの所属事務所が異なるという部分に

起因していると考えられます。

しかも主要メンバーの所属事務所は、

それぞれ「大手プロダクション」であるところがポイントです。

例えば、

前田敦子さん、大島優子さんは「太田プロダクション」

板野友美さんは「ホリプロ」

篠田麻里子さんは「サムデイ」

高橋みなみさん、小島陽菜さんは「プロダクション尾木」

という具合に、

異なる大手プロダクションのタレントで構成されている

という点が、実は一番大きな原動力だと考えられます。

なぜかと言えば、

AKB48というグループで活動することで、

CM1つ、CD売上1つとっても、

各プロダクションに恩恵があるからです。

ですから、巷で言われるような、

秋元康氏だけが儲けている

わけではなく、芸能界全般に経済的な恩恵をもたらせていると言えます。

これは、モーニング娘。が「アップフロント」

という1つの事務所に所属していたことと大きく異なります。

芸能事務所をメーカーとし、タレントを商品として見れば、

それがいかに画期的なことかが分かってもらえると思います。

よくAKB48のマーケティング手法や

プロモーション手法を解説しているブログなどがあります。

それらでは「握手券」などがブレイクの原動力と解説されているものがありますが、

それでは、“付加価値ビジネス”となんら変わらないわけで、

そのマーケティング手法を真似するとなると、

おまけを付けることが目的となってしまします。

僕はそこに大きな間違いがあると思います。

見習うべきは、先述の

異なる大手プロダクションのタレントで構成されている

という点をいかに自分のビジネスに応用するかだと思います。

また、

AKB48は秋葉原、姉妹グループのSKE48は栄、NMB48は難波

といったピンポイントの地域から発展してきたという点にも注目すべきです。

さて、ここからが本題ですが、

僕は現在、オーストラリアを拠点にしているのですが、

シドニーの日本人コミュニティー・ビジネスでは、

日本食レストラン、美容という2大スモールビジネスの業態があり、

日本人コミュニティという枠だけで考えれば

この2大スモールビジネスは、飽和状態であるということが言えます。

これまでは、競争原理で自分の店舗だけのプロモーションを

頑張れば良かったのですが、市場的には限界も見え隠れし、

格差が広がりつつあると言えます。

しかし、AKB48のようにプロダクション(ここでいう店舗側)が連携し、

タレント(ここでいう商品やサービスまたはシェフや美容師)を

1つのグループでプロモーションするという

動きがあってもいいのではないかと

僕は考えています。

例えば、

日本食の素晴らしさを伝えるグループ共同店舗や

日本の高い美容技術を広めるためのカフェ的なサロン

などを日本人コミュニティーが一丸となって行うことで、

各店舗への売上を伸ばそうとする

プロモーション手法です。

SYD48などといったカリスマ女性美容師グループを結成し、

各店舗でワークショップを行うなども面白いかもしれません。
(※もちろん、日本人コミュニティに向けたプロモーションでしかないですが)

海外の地域では、日本人が主要ターゲットでない場合がありますが、

日本国内の小さな地域でも、そういうことは可能だと思います。

また、ターゲットを絞る

というのはスモールビジネスにおけるプロモーションの

基本中の基本ですから、こういう点も見習うべきだと思います。

また、これはシドニーの日本人コミュニティーに限らず、

日本国内の商店街やピンポイントの地域におけるスモールビジネスにおいても

応用することができると言えるのではないでしょうか?

まとめるならば、

これまでの一店舗による個々のプロモーションではなく、

連携しながら個々を高めていこうとするプロモーション

というところがポイントになっているということです。

いずれにしても、

モノやサービスが溢れている時代ですから、

これまで上手くいっていたプロモーションやマーケティング手法

は通じなくなっている時代です。

新たな視点が必要であり、そういう意味で、AKB48というのはいいお手本になるのではないでしょうか。

あくまでも握手券などという付加価値ビジネスではない

というところは念頭に置いておきたいところですね。