1年くらい前の話ですが、
サーファーズの中心街を夜中に歩いていたところ、
駐車場から出てきた車がビュンっと飛び出してきたんですね。
もうその瞬間、死んだ!
と思うほど、僕の横すれすれを過ぎて、危うく轢かれそうになったんですね。
こっちは横断歩道を渡っていたので、
なんちゅう野郎だと一瞥をくれたら、
その瞬間に、車が止まり、
運転していた若者が、「気をつけろ!ボケッ!」
みたいなことを言ってきたので、さすがにカチンときて、
これは言い返さねばと思った瞬間、
「どこ見て運転しとんじゃい!このボケぇぇぇぇ!!!」
(なぜ大阪弁?)
と、背後から声がするので、振り向くと、
パブの警備員らしき、屈強な黒人2人が、
ずかずかとその車に走ってきたんです。
その光景を見ていたらしく、その若者に注意をし始めたんですね。
―――お、もっと言ってやって!言ってやって!
と思ってたら、
その若者たちも汚い言葉で応酬しはじめたもんだから、
黒人2人も、すげー怒っちゃったわけです。
もう一触触発状態。
ええ、もう僕のことなんてそっちのけです。
一応、黒人さん2人は、
僕が轢かれそうになったのを見て注意してくれているので、
その場を立ち去りがたく、
仕方なく、一歩下がって見ていたのですが、
全然、口論はやまないし、1人夜中の道路にポツンです。
とはいえ、その黒人2人に「まぁまぁ」と仲裁するのもなんか変だし。。。
おまけに喧嘩が始まったら、僕も当然、参戦しなきゃいけない雰囲気だし、、、
でもって、5分ほど口論が続き、、、、
えー、、、私、お家に帰ってもいいでしょうか、、、?
で、結局、何事もなく終わったのですが、
案の定、バスには乗り遅れました(その後、1時間半待ち!)。
と、有り難いような迷惑なような話はさておき、
論調を変えて、本題に入りたいと思います。
僕の地元・大阪で凄惨な事件が起きました。
心斎橋通り魔事件です。
白昼、無差別に2人を刺殺した、その理由が
「人を殺せば自分が死刑になれる」というところが、まったくの言語道断です。
松井大阪府知事の発言が物議を醸し出しそうですが、
まったく同感だし、こういう事件はホント、むかっ腹が立ちます。
自分が死にたいがために、他人を巻き添えにするなどということは
微塵も許されるものではなく、
どんな理由があるにしろ、そんな奴は、自分で勝手に死ねばいい。
近年では、このような死刑制度を自殺理由に転嫁して
殺人を犯す犯罪がよく起きますが、
万一、このブログを読んでいる人で、
この犯罪に共感するような人がいるとしたら、
ちょっと待て!と言いたい。
日本国憲法では、勤労と納税の義務を課す一方、
健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有すると定めています。
人を巻き添えにするくらいなら、
生活保護法を盾にするなり、自分も死なないための道を模索すればいいのです。
そう、あなたは憲法によって「健康で文化的な生活を保障」されているのだから。
それこそ、この犯人も状況と場合によっては、
昨今、話題となっている生活保護を受けられたかもしれない。
他人を巻き添えにする必要など1ミリたりともないのです。
そうした意味でも、この犯人には、
自身1人の命を亡くす死刑というよりも、
万死に値するような刑罰が必要だといえるでしょう。
そして、こうした無差別殺人行為は、市民へのテロ行為(=戦争)とも言えます。
と、ここまでが事件への感想ですが、少し日本が抱える問題にまで広げて考えてみたいと思います。
そこで、思い浮かべるのは、憲法9条のことです。
最近になって、憲法改正法案が憲法9条を主体に議論されていますが、
これは日本国民の間でも、賛否が2分する大きな問題です。
テロを含めた戦争から国民を守るために、自衛軍が発足するかもしれない。
確かに、北朝鮮による核開発問題、中国による尖閣問題、韓国による竹島問題など、
日本の国土は、いわれなき戦争に巻き込まれる可能性があるのは事実です。
だから、日本国民を守るために憲法9条改正は正し道だという意見もある。
一方で、「戦争放棄」は究極の平和理念であるから存続させるべきだという意見もある。
どちらも、平和を守るための大事な意見です。
しかし、この心斎橋通り魔事件のような事件を受けて1つ思うのは、
死ぬ気で法を犯してくる者には、死刑制度をもってしても意味がないわけで、
つまり、「悪いことをしたら殺すぞ」と脅しても、こういう人たちには効果がないということです。
これは軍隊を持つ、核兵器をもつということにもつながる大きな問題だといえるでしょう。
だからこそ、身を守るために武器を持つのだ!も理解できるのですが、
それゆえに、事前の外交努力以外に戦争を避ける方法はないのだとも思います。
憲法9条を改正して軍隊を持たなければと考える前に、
尖閣諸島や竹島問題などにおいても、
問題が発覚した時点で外交努力を高めないといけないのに、
日本政府はまったくもって腰が重いですよね。
そんな政府が軍隊を持っても、果たしてどうなんでしょうか?
どうせ撃ってこないだろうと思われるだけではないでしょうか?
生活保護法の問題においても、
すでに年収300万円時代といわれて、長い月日が経つにもかかわらず、
生活保護法のことを知ったのは、多くの人が、あの河本準一さんの一件からではないでしょうか?
その制度自体を市民に浸透させ、
市民の生活状況を役所が把握できるシステムにしておけば、
不正受給の問題はそこまで大きくはならなったはずですし、
そのシステム改善に税金を投与できなかったのは、政治家の責任だといえます。
(オーストラリアでは、家族手当などの家族からの給付金は、
パスポート番号で概ね管理され金額が自動で増減するシステムになっている)
つまり、日本は、憲法改正にしても原発関連法案にしても
すべて、何かが起きてからじゃないと対処しないという後手後手政策の傾向があるといえます。
それを、先手を打つ政策に転換する必要があると思います。
そういう意味では、まだ手をつけられるところはあると思うので、
ひとまずは、物言える外交、先手を打てる政治というのを目指してほしいと思います。
そして、貧困生活者に対する政策ももっと強化すれば、
心斎橋通り魔事件のような凄惨な事件も少しは減るかと思います。
すべてを政治のせいにするつもりはないですが、
ストーカー殺人やオウム犯出頭事件など、あらゆる事件においても
どうも何かが起きないと動けないという統治体制が
日本という国の体質になっているような気がしてなりません。
国防という事前防衛の政策を掲げるのであれば、まずは現状の外交を強くすることを考えてもらいたいものです。
Photo: xiquinhosilva 終戦時の広島。こういうことが2度と起きませんように。
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