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橋下徹の言動を追えば見えてくる、未来のビジネスリーダーの作り方

kokkai 
さてさて、日本の政局がざわついてきました。

ええ、橋下徹氏が代表を務める大阪維新の会の国政進出の話です。

市政を放り出すかのように国政政党の代表には就けないと言う橋下氏ですが、

現在では、維新の会の中での選挙など機関決定によって新党の代表を決めると言っていますから、

恐らく、報道の通り、党首就任は間違いなさそうです。

9月8日にも維新新党・党首就任の発表があるんじゃないでしょうか。
(このブログは9月7日に書いています)

それにしても、

2007年の府知事選出馬をめぐって「(出馬は)2万%ない!」と断言していた橋下氏。

今回も同様に、あれだけ自身の国政進出は「あり得ない」と言っていたのだから、

マスコミによる批判は集中することかと思います。

そうなれば、

おい!橋下は嘘つきじゃないか!

そんな嘘つきを支持できるか!

 

と思われる人もいるでしょうが、

 

そこにビジネス・リーダーとしてのヒントが隠れているような気がしています。

本日は、そんな橋下徹氏の言動などから探る、

これからのリーダー像についてのお話です。

僕も大阪出身ということもあり、橋下市政にはとても興味がありまして、

大阪市役所で開かれる登退庁時の囲み取材をほぼ毎日見ている、

橋下ウォッチャーの1人なのですが、

橋下氏の言動は、政治的に良かろうが悪かろうが、

あらゆる面でさまざまな気付きを与えてくれていることには間違いはないと思います。

 

橋下徹氏の発言をずーっと見てきた中で、批判をするとすれば、

 

都合の悪い質問が来ると、とにかく上手にはぐらかす、

 

ということが一番に挙げられるかと思います。

 

例えば、8月30日に中之島中央公会堂で行われた、

大阪市による、放射性物質を含む“震災がれき”受け入れについての住民説明会では、

反対住民からの質問に対して、反対派が納得のいく安全性の根拠を示すこともできす、

半ば強制的に説明会を終わらせました。

 

ところが、

翌日の取材では、

「僕は科学者でも、歴史家でもない。政治家というのはそういう意味では専門家ではない」と語り、

「がれき処理に困る地域を助けるのか、助けないのか判断をするのが僕の仕事。

大阪市がやらなければ、どこかがやらないといけない」

などと語っています。

 

これだけを見れば、

反対住民が一番説明してほしかった

がれきの放射性物質についての安全性の詳細について、

触れていないのだから、

完全に「はぐらかしている」と言えますよね。

 

そんな奴がリーダーでは困る!

 

こうしたところが、反橋下派の橋下氏はリーダーに向かないという理由なのだと思います。
(それ以外にもたくさん反対意見はあるのでしょうが)

 

しかし、そんな奴がリーダーであることが、

これからの日本のリーダー像のポイントだと思います。

 

これは別に政界だけではなく、企業の要職にいる人や教師といった、

人の上に立つ人全員に言えることだと思っています。

 

ですから、日本の会社などで部下をたくさん持つような要職にある人で、

最近の若者はよく分からん! どーやってリーダーシップを発揮すればよいのだ、

という人は、以下のことを一度、よく読んで考えてみてください。

 

さて、

維新の会のマニフェストを一言でいえば、

橋下氏がよく言う、この一言に尽きます。

 

明治時代から変わらない、古すぎる日本の統治機構を変える

 

でも、日本の統治機構を変えると言うが、

僕からすれば、明治時代よりも、はるか昔から脈々と流れる、

 

「お上のお達しにゃぁ、逆らえねぇ」というような

 

“親方日の丸主義”的国民性

 

が変わらなければ、

 

システムや制度が変わったところで、あまり意味がないと思えるわけです。

 

んなもん、日本の官僚政治体質を見れば自明で、まずシステムを変えなければ、あいつらの体質は変わるかい!

 

ってなもので、

 

橋下氏は、システムを変えるという。

 

国民が意識を変えるのが先か、システムを変えるのが先か?

 

企業に言い換えれば、会社をもっとよくするためには、

社員の意識改革を行うのが先か、社内制度を変更するのが先か

どちらを先に選択するのが、真のリーダーとして適切なのか?

 

いやいや、だから、橋下はシステムを変えれば変わるって言ってんじゃねーか!

と思った人は、

これからのリーダー像にはふさわしくないかもしれません。

んん!? どういうこと?

 

以下に解説していきます。

 

日本人というのは社会学的に考えると、

 

システム依存症候群

 

だということが言えます。

 

国・自治体が決めた制度がおかしいとは分かっていたとしても

なかなか逆らおうとはしないし、

自身では変革を試みようとはしない。

でも、不満や文句だけは一人前に言う。

 

現代日本社会では、こうした「制度依存」が蔓延しており、

それは近年顕著になってきたと言えます。
(そういう意味では、反原発デモは非常にすばらしい行動だと思います)

 

また、そういう風潮であるがゆえに、

国や自治体などから保護されて当然という意識が高く、

それに裏切られると異常な怒りを持つ、

というのが特徴です。

 

例えば、

モンスターペアレントの問題なんかが分かりやすいでしょう。

 

  • ウチの子どもが(あらゆる面で)良くないのは、学校のせいだ(教育制度がよくないからだ)
  • 公園で子どもが怪我をしたのは、安全な公園づくりを怠った行政のせいだ

 

なんて言う人が、あなたの周りには多くいませんか?

 

また、「KY」という言葉に代表されるような、

横並び主義的発想による弊害もよく見られます。

個々の考えや主張は、千差万別であるにもかかわらず、

「お前はKYだな」という一言だけで、議論が進まなくなったり、無能扱いをされたりしてしまう。

「KY」なことを言わないことで、自動思考的に自分を守る依存症です。

 

そんな社会問題があらゆるところで起きていますよね?

 

言い換えれば、

 

自己責任性の欠如です。

 

 

ずっと、橋下市長の会見などを見てきて思うのは、

 

弁舌巧みに変革を訴え、府民・市民の心を動かしつつも、

時にはハシズムと揶揄される独裁的なやり方で独断的に実行し、

批判されるべきところがあっても、そこは意志半ばがゆえに、

ひとまずはぐらかし、ブレがないように突き動かす。

 

というのが特徴ですが、先ほどのKYでいえば、彼はかなりのKYですが、

その分、「依存」型ではないのは明らかです。

 

こうした言動の中には、

 

「あなた方、一人一人が日本国の将来について、自治体制度や国政について、

自分の頭で考え、本当にどうするべきなのか、文句があっても支持があっても、それを選挙で示しなさい」

というメッセージが含まれているのが見て取れます。

 

では、これからの「リーダー像」はどうあるべきなのか?

 

これまで「理想のリーダー像」というのは、大抵、

1.人柄の良さで、部下とコミュニケーションを図りながらまとめる「呑みニケーション型」

2.高い能力やリーダーシップで、ルールや制度をバシバシ押しつける「トップダウン型」

に分かれていたわけですが、

 

国は国民年金をちゃんと払ってくれるかどうかわからない、

ましてや会社は日本航空みたいな大企業でも破綻寸前になってしまうような

守ってくれる制度が崩壊した日本社会では、

 

どちらもダメで、

 

部下の自己責任感を育てることで、個々の能力を伸ばし、困難があっても自分の頭で考えて行動させる:自主独立促進型

 

じゃないと、これからの日本社会では通用しなくなります。

 

橋下市長が主張する、統治機構の変革=政治・経済・社会システムの変革

というのは、まさに、そこに焦点があります。

大阪都構想や道州制も、自治体の自主独立がポイントなわけです。

 

だから、

公務員であっても厳しい処罰があり、

既得権益を守ろうとする人への罵詈雑言があり、

自身にも部下にも、「権限と責任」という言葉を頻繁に語るのです。

これは、国民へのメッセージでもあるわけです。

 

そして、国政進出に関する発言を180度翻すことは、

責任感がより一層、課せられるのと同時に、

国民やマスコミへのインパクトを煽っているという点で、

単なる「嘘つき」というよりは、

行動で見せるということの強調だと言えます。

 

もちろん、週刊誌に追われ、自身・家族を脅迫され、給料もカットし、

私生活では得なことはほとんどないわけですから、

橋下氏が「国政にまで出たくない」という発言は本音でしょう。

(恐らく、ここら辺の発言も、今後の会見できっと出てくるかと思います)

 

リーダーというのは、いかに人を動かすかがその適正条件となるのですから、

先述のような、「上手なまとめ役」でも「強引なリーダーシップ」でも、

これからの時代では通用しないということです。

早い話、

  • システムや制度に甘えずに、自己責任で行動できる
  • 部下・後輩に自分の頭で考えさせることができる
  • 発言が二転三転しても、人を動かすことができ、結果、雨降って地固まる的にできる

というところが、橋下的良きリーダーの条件というところでしょうか。

 

 

読売新聞の直近の世論調査では、

次期衆議院選挙における支持政党で、維新の会が約23%で第1党と報道されています。

 

仮に橋下政権が誕生した場合は、

上記のような、

自己責任型の国づくりに制度などがどんどん変革されることになるでしょう。

 

そうなれば、公務員ならずとも民間でも、

能力(上記でいうインデペンデント型リーダーシップ)がない人は、

下からどんどん突きあげられていくことでしょう。

 

たとえ、社長であってもぬくぬくとはできず、

(そもそも、社長が一番働いている会社じゃなければ、その会社はダメ会社ですが)

ある意味公正で、ある意味しんどい社会が待っています。

 

それを望む人もいれば、望まない人もいるでしょうが、

いずれにしても、自分の頭で考え、次期衆議院選挙には足を運び、

一票を投じることから、あなたの未来は始まります。

 

というわけで、僕も在外選挙登録申請を行ったわけで、次期衆議院選挙は楽しみなところです。

 

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あなた自身で考えて決めてください。
写真:アマゾン・アソシエイトより