やる気! 元気! ハッピー! だから嫌われる?— バラードの法則

 
やる気! 元気! ハッピー! だから嫌われる?— バラードの法則
 

ブログやソーシャル・ネットワーク・サービスの投稿、

メルマガなどでアクセスを高めるコツの1つに、

「タイトルを工夫する」というのがあります。でも、タイトルの付け方って結構難しいですよね?

「なるべく多くの人にクリックしてもらいたい!」ということで、

“ポジティブ”で“前向き”なタイトルを付ける人が多いのですが、

ポジティブばかりが、クリックされやすいタイトルとは限りません。

人が感情を揺さぶられるのは、

実はネガティブなイメージの方だったりもするんです。

これを、

 

バラードの法則

 

と言います。
これは、分かりやすく言うと、

  • 人は褒め言葉より悪口の方が気になる
  • 人は美談よりもスキャンダルを好む
  • 人は正義よりも悪に対して神経を使う

といった、人間の心理を踏まえて販促などに生かす法則です。

2012年の年間ダウンロード1位のシングル曲である

安室奈美恵さんの「LOVE STORY」はバラードです。

また、デビュー40年以上経ってもJ-POPの第一線で活躍する

松任谷由美さんや小田和正さんの代表曲はバラードです。

 

つまり、アップテンポなアゲアゲの楽曲よりもバラードの方が世代を超えて共感されやすく、

ゆえにロングセールスを記録できるということです。

これは映画においても同様のことが言えますよね。
販促の世界では「ベストセラーよりロングセラー」という格言がありますが、

バラードの法則を意識した販促を行うことで、よりロングセールスとなる可能性が高まります。
なので、ポジティブなタイトルやキャッチコピーを使っても、

アクセスが上がらないサイトやレスポンスが低い広告の場合は、

「バラードの法則」を試してみるといいでしょう。

しかし、単純にネガティブなタイトルやコピーを考えればいいというのではありません。

表現方法はバラード曲の内容と同じで、

「切ないけど力強く生きる」とか

「悲しいけれど前向きになる」みたいな

イメージで創ることがポイントです。

 

広告のキャッチコピーで言えば、

進学塾なら、

「できないから、伸びるんだ!」とか、

目薬なら、
「カラダのことは想うのに、私の眼には愛が足りない」とか、

 

ちょっと切ない気持ちを表現すると

コピーやタイトルに艶が出て、消費者の反応が良くなります。

そもそも、常に明るくて、元気いっぱいで、いつだってポジティブ!

っていう人は正直疲れます(笑)。

 

また、良いことばかりを語る広告や宣伝文句というのは、

逆に信用できなくなるというのが人間の心理なのです。