2014年の経済予測 販促キーワードは「辛抱」です

自然災害や政治経済で激動の年となった2013年がもうすぐ終わりますが、

「倍返し」した人やされた人、「お・も・て・な・し」した人やされた人、“じぇじぇじぇ”だった人など、さまざまな人がいるかと思いますが、

先行き不透明な時代だからこそ、先を読む「想像力」が大切な時代です。

さて、2014年はどんな年になるのかをマーケティング的な観点で見てみますと、2014年はあまり明るいとは言えなさそうです。

2014年があまり明るくないと言ったのは、

日本向けのビジネス、日本国内のビジネスのことで、

その大きな理由は、皆さんもご存知の通り、

4月の「消費増税」です。

この増税、ちょうどアベノミクスが実を結ぶかという時に水を差すような形で導入されるわけで、

市場では景気回復したという実感があるようですが、

実態経済においてはやはり時期尚早でしょう。

そのため、日本における商品の鈍化は、オーストラリアの日本人コミュニティー経済にも一定のマイナス効果が出ると考えられます。

この火の粉を避けるためには、今現時点で起きている年末商戦の動向が重要です。

10月時点の消費動向調査における内閣府の’判断では、消費動向の期待感はやや上がっているものの、大方が「暮らし向きは良くなっていない」と感じています。

一般世帯の消費者態度指数を構成する各消費者意識指標について、平成25年10月の動向を前月差でみると、「雇用環境」が5.4ポイント低下し46.3、「暮らし向き」が4.7ポイント低下し37.7、「耐久消費財の買い時判断」が3.8ポイント低下し43.2、「収入の増え方」が2.9ポイント低下し37.7となった(第1表参照)。 また、「資産価値の増え方」に関する意識指標は、前月差3.4ポイント低下し45.2となった。

一般世帯の消費者態度指数を構成する各消費者意識指標について、平成25年10月の動向を前月差でみると、「雇用環境」が5.4ポイント低下し46.3、「暮らし向き」が4.7ポイント低下し37.7、「耐久消費財の買い時判断」が3.8ポイント低下し43.2、「収入の増え方」が2.9ポイント低下し37.7となった(第1表参照)。
また、「資産価値の増え方」に関する意識指標は、前月差3.4ポイント低下し45.2となった。

また、過去の消費税アップの時にも駆け込み需要は言われているほど上がらなかったという事実があるため、

3月までに2014年の消費動向はほぼ決まるという可能性もあります。


 

消費税は「3%増」じゃなく「倍増」ですよ!

 


 

とまぁ、ここまでは大方の人が予想している通りのシナリオです。

しかし、今回の消費増税が過去のパターンと異なることを指摘している人は少ないですね。

「2015年10月に消費増税は10%となる」ということを忘れているようです。

過去の増税での「買い控え」は2、3%をめぐっての消費者と売り手側の「様子見」があったために、

3月ごろになって急に駆け込み需要が増えました。

しかし、今回は、

「4月までに買わないと消費税が3%増える」のではなく、

「あと1年半もすれば消費税が倍増する」という感覚を念頭に入れておかなければいけません。

「消費税が倍増!?」と聞けば、

駆け込み消費のタイミングは早まりそうですが、

あくまで10%は「予定」とされているので、様子見はさらに長期化する可能性があります。

そのため、不動産や自動車といった金額の大きな買い物については、2014年3月までにある程度、駆け込み消費が動くと考えられますが、

消費増税における駆け込み消費の一番手は「日用品」や「家電」です。

そう、このコラムを読んでいいるあなたも、そう(ぼくも、そう!)日用品

こうした日用品における駆け込み消費は、おそらく2015年夏場にピークが来ると考えられるため、多くの業界で、2014年は新商品の発表や販促などにおいても「辛抱」の年になると考えられます。