にっぱちの法則に学ぶ、Facebook「いいね!」病からの脱却

 

仕事柄、Webマーケティングの仕事をしているので、

さまざまな機関などからメルマガやセミナーの案内のメールが届くのですが、

中には、日本のわけのわからん会社の、会ったこともない営業担当者から、

「ぜひ1度お会いして、ご説明を……」なんてメールが届きます。

 

えー、

こちとらオーストラリアなんで、

あんたがこっちまで来てくれるなら、

会ってあげてもいいけど。。。

 

メール寄こしてくるのはいいけど、

ちょっとぐらい相手のこと調べろよって思っちゃいますね。

そんなのはまだいい方で、

たまにうさーん臭いメールも届きまして、

先日、来たのがコレ。

faceboost_head
※画像クリックすると、このうさんくさいサイトに飛べますよ1

いわゆる、情報商材ってやつです。

 

自動でファンを増やし、

「いいね!」を増やすという触れ込みなのですが、

 

いやはや、未だにこんなのに騙される人がいるんですかね?
で、どんなお馬鹿さんが販売しているのかと思い、
作成者のFacebookページを見てみたら、、、

 

 

いやー、噴飯ものですねぇーーー、

faceboost
※画像をクリックすると、このうさんくさいFacebookページに飛べますよ!

「いいね!」が1人って!

恐らくページオーナーが自分でクリックした「いいね!」

なんでしょうが、

 

「まず、お前がその商材を使えよ!」

 

って全員にツッコまれていることでしょうね。

しかも、こんなツールを使ったところで、

実際のコンバージョンの率が下がるだけで、はっきり言ってブランディングの逆効果です。

とまぁ、こんな詐欺まがいの商材の話はさておき、

 

Facebookをビジネスで活用していて、
やたら、「いいね!」の数を気にする会社がありますが、
正直、お門違いです。

 

ソーシャルメディアというのは、あくまで「顧客との関係性」を構築するメディアですから、

ファン数が多ければいいというものではありません。

よくWebサイトでアクセス数や検索順位ばかりを気にする、

「SEO病」の人たちがいますが、

それとよく似ています。

 

無論、ファン数(「いいね!」数)が多ければ多いほど、

発信した情報は多くの人にリーチするのですから、

悪いわけではありませんが、

 

そこだけに囚われてしまっては、

せっかくのファンをないがしろにしてしまうということです。

 

経済の用語の1つに、

 

「80/20ルール」

という一般法則があります。

例えば、

企業の8割の売上げは2割の顧客で支えられている

といった法則で、さまざまな場面で使われる言葉です。

※日本では「にっぱちの法則」なんて言われていたりしますね。

Facebookにおいても、平均約130人の友達がいるとされていますが、

コミュニケーションを頻繁に取り合うのは、

概ね2割の友達ということです。

 

そこで大切なのは、その2割の友達(ファン)と、

どのような、コミュニケーションを取っているか、

というところです。

 

そこにビジネスの理念とか、

会社のカラーとか、

あなた個人の個性とか、

そういうオリジナルのものが光っていれば、まったく問題ないのです。

これは量より質ということを言っているのではなく、

ソーシャルメディアはとは本来、そういうものだよ、ということです。

 

まぁ、僕のFacebookページは、量も質も低空飛行ですが、

オーストラリアの日本人Web屋というニッチな商売なので、

気にせず、Facebookはほとんど自分用のアーカイブになっていますが。

これからも、そんな誰かのためのニッチだけど、ちょっと有益な情報を送るようにしたいと思います。