2013年、小売店・ネットショップ運営者はシニア層の“孫需要”に注目!
小売店やネットショップなどを経営している人は、
消費者の消費行動の「波」に合わせてキャンペーンを打つことが重要なわけですが、
とりわけ「卒業」「入学」「就職」「退職」「挙式」「転居」といった
“人生の節目”
となる時期には消費がグッと高まるので注目です。
中でも、3月から4月にかけては、卒業・退職・入学・就職・転居というのが集中するため、
多くの小売店やショップは、大々的に販促をしかけるのが通常です。
これは“ギフト”の需要が急激に高まるからなんですね。
普段は財布の紐が固い人も、ギフトでは安物は贈れないため、
少々高い商品でも売れる傾向にあります。
そんな中、現在、日本人の消費を牽引しているのがシニア層です。
なにせ、この10年で日本人の平均年収は約50万円も下がってしまい、
消費の中心であった30~40代の人は元気がありません。
一方、歳を取っても元気いっぱいのシニア層は消費活動も活発です。
特に昨年からは、
インターネット・ショッピングにおけるシニア層の伸びが注目されています。
「お年寄りはパソコンや携帯電話などのIT機器が苦手」というのは大きな勘違いです。
総務省や楽天リサーチなどの調査を総合すると、
60~64歳のインターネット利用率は約74%で、
65歳以上でも約5割が日常的にインターネットを利用しています。
また、その7割近くが、ネットショッピングを経験しており、
スマートフォンの購入時期も2012年7月以降から急速に伸び始めています。
こうしたデータから見えてくるのは、
シニア層の人たちがスマートフォンを使って
インターネット・ショッピングを当たり前のように
気軽に楽しむ時代がすぐそこまで来ている
ということです。
シニア層におけるスマートフォン所有率は昨年末の段階で約11%ですが、
NTTドコモの「らくらくスマートフォン」などの登場により、
今後の伸びは確実視されています。
シニア層がショッピングをするとなると、
一番に注目されるのが“孫へのギフト”です。
僕にも子どもがいますが、ジージやバーバが、いろいろ買ってくれたりするので助かっています(笑)。
少子化ということもあって、子どもにお金をかける親が増えたのと同様、
孫にお金をかけるシニア層が増えているのも事実です。
そういう意味でも2013年は、シニア層によるネットショッピングを含めた
“孫需要”がより活発化することが予想できます。
そのため、お孫さんが卒業・入学を控えているこの3~4月は、
シニア層をターゲットとした販促キャンペーンを展開すると、良い結果が生まれると思います。
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