インターネット広告が1兆円超えもSNSの飽和状態で出稿側は困惑。今後注目される広告メディアとは?
広告最大手・電通は2月22日、日本の総広告費や業種別広告費など、広告業界の動向を調査した「2017年 日本の広告費」を発表しました。
この発表によれば、総広告費は緩やかな景気拡大から前年比101.6%となり6兆3,907億円でした。
業種別では、
- 新聞広告費(前年比94.8%)
- 雑誌広告費(同91.0%)
- ラジオ広告費(同100.4%)
- テレビメディア広告費(同99.1%、地上波テレビと衛星メディア関連)
を合計した「マスコミ四媒体広告費」は同97.7%となりました。
「インターネット広告費」(同115.2%)は、特にモバイルでの運用型広告、動画広告が伸長し、広告費全体を押し上げました。
さて、これを見るといわゆる4大マスメディアは年々そのメディアパワーを失い、
ネット広告の隆盛が続いているように見えます。
しかし、ネット広告の中心的存在となっているSNSは今や飽和状態となっており、
なかなかどのSNSに広告比重を置くべきかが分かりにくくなっているのも事実。
そこで、今回は今後注目される広告メディアについて紹介します。
巻き返しを図る雑誌の奮闘に期待
4大メディアの中で最も広告売上の下げ幅が大きい雑誌ですが、巻き返しを図れる可能性はあります。
毎週・毎月購入するお気に入りの雑誌があった人も多いことでしょう。
つまり雑誌はもともと読者の囲い込みが得意で、ソーシャルメディアに近い側面を持っています。
また、ネットとの連動もしやすいためクロスメディア戦略を立てやすい媒体です。
同時に現在は出稿費用も安くなってきていることから、実は狙い目の広告メディアと言えます。
今後はSNSを活用したプロモーションや電子雑誌の広告事業に注目が集まりそうです。
プロモーションメディア広告を見直そう
プロモーションメディア広告とは販促活動にに発生する広告のことです。
看板やDM、チラシ、フリーペーパーなどアナログなイメージのあるプロモーションメディア広告ですが、
実はこれらは総広告費用の半分以上を占める重要な広告なのです。その中でも、デジタルサイネージや看板広告は近年ずっと堅調に売上を上げています。
特に商業施設や外国人観光客が増えている空港などではデジタル看板などで高い広告効果を出しています。
さらに、地域マーケティングとしてはDMやフリーペーパーなども広告売上を伸ばしています。
これらはやはり消費者の生活と接点が高く、告知が浸透しやすいという点が特長でネットとの融合もしやすいので広告効果を高めやすいと言えます。
いかがでしたか?
ネットに傾倒していると思われがちな広告ですが、
意外とアナログとデジタルの融合から高い費用対効果を出すことができるのが今の広告です。
あとはアイデアや企画次第。売上を上げたいのであればぜひメディアや広告のプロに相談してみましょう!
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