Amazonと楽天の違いとは? どちらに出店するべきか?

経済産業省の発表によれば、2013年度の消費者向けEコマース(電子商取引:EC)の市場規模は11.2兆円となり、2020年には約20兆円と倍増する見込みです。

僕のところにも、「ホームページに決済機能をつけてほしい」という問い合わせが昨年から増えていて、

「インターネット・ショッピング」は、売る側にとっても、買う側にとっても、今まさに花盛りとなっています。

消費者向け電子商取引市場規模-経産省

消費者向け電子商取引市場規模-経産省

「今年こそネットショップを立ち上げるぞ!」「今年はネットでの取引を増やすぞ!」と考えている方も多いかと思います。

そこで、今回は日本のネットショップ業界を牽引する双璧、「楽天市場」と「アマゾン」の違いについて解説します。

◆自前のネットショップだけで稼げるのか?

最近はLINE MALLなど、アプリを利用して簡単に販売できるようになったネットショップ業界。ただし、フリマ系のアプリだけでは、実際のところビジネスとして運営するのはほとんど困難と言えるでしょう。

そのため、独自のネットショップ+楽天+Amazonという“三店構え”で運営する店舗も少なくありません。

また、ユニークな商品や独自性の高いサービスを展開しているお店の場合はSEO対策だけで勝負できる場合もあり、あえて楽天やAmazonを避けて独自のネットショップだけで利益を上げている店舗もあるなど多様化しています。

とはいえ、2013年における楽天市場の流通総額は約1.8兆円、Amazon(ジャパン)は推定1.4兆円とされ、この両社だけで市場の約30%を占めることになります。

そのため、楽天やAmazonなどのショッピングモールを活用することは、Eコマースを行う上で外すことのできないポイントと言えるでしょう。

◆楽天市場とAmazonの出店における違い

「楽天とアマゾンのどちらに出店すればいいのか?」という悩みは、Eコマースを行う店舗にとって大きな悩みとなっているようです。

実際には「ヤフーショッピング」との三つ巴で悩む人が多いようですが、

運営・管理にかかる総体的な人的コストを考えると、楽天かAmazonのどちらかに絞る方が成功しやすいということが言えます。

どちらに出店するかのポイントは主に以下の3点です。

①出店料で決める

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楽天に出店する場合、初期費用60,000円、月額利用料は最低19,500円かかります。

一方、Amazonは大口出品でも月額4,900円からスタートできます。

これだけを見れば、アマゾンの方が断然とお得と感じる人もいるでしょうが、一概にそうは言えません。

その理由は以下の通りです。

②出店形態で決める

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楽天に出店する場合は、楽天という「商店街に自分のお店を構える」という感じですが、

Amazonの場合は、「アマゾンの陳列棚に出品する」という感じです。

そのためAmazonの場合は、競合他社のほかに個人出品者(中古品も含む)ともかなりバッティングしやすくなり価格競争が激しくなると言えるでしょう。

さらに、アマゾンは販売手数料も8~45%と楽天と比較するとかなり高めなので、利益率の心配があります。

そのため、実店舗を持ち、セレクトショップなどの店舗の場合は楽天、オリジナル商品を持ち、ネットに特化して販売したい場合にはAmazonが向いていると言えるでしょう。

③出店への手軽さで決める


楽天に出店する場合には、競合に負けないような「ページ作成」が鍵となります。

きれいなページ制作はもちろんのこと、バナー画像や商品画像の作り込みなどにかなり手がかかります。

Amazonの場合はその点、フォーマット形式なので、写真とテキストがあれば、すぐに出品できるのが特徴です。

また、どの商品も同じデザインなので、見た目だけで競合他社に負けるという余計な心配が要らないとも言えます。

このように楽天とAmazonは同じネットショップでもかなり性格が異なります。

そのため、両サイトのメリットとデメリットをよく考えてから出店するように心がけてください。

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