ハロウィンの市場規模が拡大中! あなたのビジネスは今すぐハロウィン市場に参入するべきか?
ハロウィンの市場規模がついにバレンタインを凌駕
10月に入り、今年も残りわずかとなってきました。
10月から年末にかけては、ハロウィン、クリスマスという大きなイベントがあり、商売のピークを迎えるという業種も多いことでしょう。
そんな中、日本ではハロウィン市場が活況です。
2014年のハロウィン市場規模は1,100億円となり、ついにバレンタインデー(1,080億円)を上回りました。
そこで自分の商売もハロウィンに比重を移そうか?と考える人も多いでしょうが、
果たして、ハロウィン市場は本気で参入する価値があるのでしょうか?
誰のためのイベントなのかを考える
ハロウィンが市場規模でバレンタインを超えたという話題に飛びつく前に、考えなければいけないのが「ターゲット」です。
つまり、どういう人たちがそのイベントに参加し、お金を落としているのか。
日本のハロウィンは、ほぼ「若年層」に限定されており、10代後半から20代後半までの消費単価の低い人たちが主な消費者層です。
一方、クリスマスやバレンタインは若者から高齢者まで幅広い年齢層が消費します。
また、ハロウィンにはプレゼントの習慣がなく、購買意欲は仲間内または自分という非常に狭いレンジにしか向かないのが特徴です。
これから考えても、若年層に特化したビジネス以外は、クリスマス市場への販促費を削ってまでハロウィンに注力すべきとは言えません。
結局、支えているのは「食」の産業
さて、これらのイベントでは、どういった商品が消費されているのでしょうか?
この答えは簡単です。
ハロウィンならお菓子、クリスマスならチキンやケーキ、バレンタインならチョコレート。
こうしたイベントでは主に「食」に関わる産業が経済を支えています。
ここまでは、誰もが知っていることですが、
老舗マーケティング会社「富士経済」が昨年発表した、各イベントにおける主要食品メニュー(小売ベース)の市場規模調査によると、
クリスマスの915億円、バレンタインの603億円に対し、ハロウィンはたったの102億円と、実は他2つのイベントに大きく水をあけられています。
つまり、少なくとも小売や飲食業では、従来通り、ハロウィンよりもクリスマスやバレンタインの販促に力を入れておいたほうが理にかなっていると言えます。
冒頭の「市場規模」というのは、例えば、東京ディズニーランドへの入場者数が急増するといった要素も含むマクロ経済的な数字です。
そのため、我々スモールビジネスには参考にならない場合もあるのです。
今から販促をかけるなら絶対にクリスマス!
このように、ハロウィン市場はスモールビジネスにとって、まだまだクリスマス市場には敵いません。
しかも、今年の年末年始休暇は最大12連休!クリスマス・イブが木曜日、クリスマスが金曜日と経済効果的にも最高の曜日の並びとなっています。
そういう意味でも、今年ラストスパートの販促をかけるなら、ハロウィンよりも断然クリスマスだと言えるでしょう。
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