若者を集客するために知っておきたい「半径5キロマーケティング」とは?
オーストラリアでビジネスをしている日本人であれば「若者」の重要性に気づかない人はいないでしょう。
ワーホリや留学生たちを顧客対象とする留学関連ビジネスや旅行業はもとより、美容室や飲食店におけるバイトの多くも若者頼みです。
はたまた、現地の日系企業でも若者の採用は重要な人事課題ともなっています。
しかし、昨今の若者といえば「留学しない」「物を買わない」「酒を飲まない」などの欲のない人たちが多く、それが経済の活性化にも影を落としていると言われています。
貯蓄以外に貯まりゆく通帳残高(*`艸´)
実家住み&物欲ないって素晴らしい😋
やっぱデート代が
いちばんかかるけど!笑
大好き仲良しということで😘💞— mai (@ponkazmy28) 2016年6月21日
バイトする意味がない
なぜなら、欲しいものがなく、買い食いのためだけにお金を使っているおれからしたら、親父の気まぐれでたまにもらえる小遣いで十分足りるからなのである— はやしくん (@tiR_L) 2016年6月18日
あと、色々問題点はあるにせよ、日本の国公立大学の学部レベル教育のコストパフォーマンスは非常に優れていると思いますので、焦って学部で留学しなくても、日本で大学を出たあとで大学院でも、十分英語力は追いつけると思います。そういう方々を実際に見てますので。
— Keiichiro Ono (@c_z) 2016年3月30日
とはいえ、若者たちは家でじっと本を読んだり、ネットを見ていたりするだけではありません。
そう考える多くの経営者は「イマドキのの若者」の心理を自身の古い時代の若者像に重ね合わせて「最近の若者は…」と嘆いているだけなのです。
そこで今回は「イマドキのの若者」に欲望を掻き立てるためのヒントについてお伝えします。
コンテンツSNSから見る若者の「他人からどう見えているか」意識
公開からわずか2年間でユーザー200万人を突破した音楽SNSアプリ「nana」。
「nana」はユーザーの81%が22歳以下の若者です。
スマホで歌声や楽器演奏を録音・投稿できるアプリですが、
今の若者が熱中するアプリといえば、
6秒動画のVine、写真や動画を投稿できるInstragram、そしてnanaなど
「コンテンツ投稿型SNS」に集中しています。
若者がこうしたSNSに傾倒する理由は、
投稿による自己表現したいという外向的な理由よりも、
「自分はみんなにどう思われるのか?を安全な領域内で知りたい」という内向的な理由の方が大きいのです。
それを簡単に実現できるのがコンテンツ型SNSというわけです。
若者に人気の「タコパ」とは?
さて、若者は自宅でスマホをいじってばかりしているわけではなく、
積極的に友人たちと会っています。
いわゆる「リア充」な若者の方が主流です。
ハロウィンに仮装して渋谷の街を練り歩いたり、
パーティーやフェスなどに出かけ、
それをSNSに投稿したりしているわけです。
中でも、ここ2、3年若者に人気なのが「タコパ」。
たこ焼きパーティーの略ですが、
関西だけじゃなく全国的に広がりを見せています。
その人気のワケは「誰でも簡単に作れる」「タコパはSNSの絵になる」「リア充っぽい」といったところです。
Instagramのハッシュタグでも9万件を超えるほどの人気です。
若者は半径5キロ以内で消費する
では、なぜ若者はタコパをするのか?
これもSNSと深い関係があります。
今の若者の多くはSNSで見知らぬ人(フォロワー)とのつながりも多く、
一方、学校や地元の友達ともつながっています。
彼らは「つながり」を大事にするため、仮装やフェスなどにお金を費やします。
すると、次第に「つながり」に疲れを感じてきます。
もうSNSなんて全部やめようかなTwitterもLINEもなにもかも
— しゆ (@tksg_sy) 2016年6月20日
わたしFacebookのあらゆるしがらみが嫌になったからやめた、誰の誕生日祝うかも、誰の書いたことに共感するかも自分で決めたいし
— しろ@ついったは1日1時間 (@wasabiym) 2016年6月20日
そうなると、地元の友達とタコパをする、近所のファミレスでおしゃべりをするといった地元での行動が逆に増えてくるわけです。
これを「半径5キロのマーケティング」と呼びます。
昨日楽しすぎた😁
Bクラの友達には最高な誕生日プレゼントを沢山もらい🙌🙌🙌
地元の友達には最高な時間をプレゼントしてもらった😂 まじで感謝してます🙇
自分の中で友達ってほんとなによりも大事だなって思った
もっともっと横のつながり大切にせんとな👫👬👭— 酒井 将生 (@0619_0904) 2016年6月21日
同時に、自分の半径から遠い情報はスマホで完結することが多くなるため、
遠い目標が立てにくくなっているというわけです。
このように、若者を集客する時には、
いかに身近なコミュニティに感じられ、
相手にどう思われているかがこっそり分かるサービス
を手掛けることがヒントということになります。
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