「スマートフォン・サイト制作不要論」の大嘘を暴く
こちらは日豪プレスに連載中のコラム「楽笑マーケティング」からの引用です。
今や日本の高校生ですら、携帯電話所有者の56%がスマートフォンというこの時代、
オンライン・ビジネスにおいても必要不可欠となりつつある
スマートフォン向けホームページ(スマホ・サイト)
ですが、 未だにスマホ・サイトに参入していない大手企業もあるのです。
セレクト・ショップ大手「BEAMS」や三菱自動車はスマホ・サイトを廃止したなんて事例もあります。
なんて言うと、「なんだ、スマホ・サイトなんか要らないじゃん」と言う人がいますが、
その考え方はWebマーケティング上、かなり立ち遅れている、
というのが今回のお話です。
大企業のスマホ・サイト不要論
日本の大企業がスマホ・サイトを持たないのには、それなりの理由があります。
- サイトが大規模過ぎて、スマホ・サイトを作れない(時間とコストがかかる)。
- 広報戦略上、スマートフォン・ユーザーは浮遊層で、PCユーザーはじっくりと検討する“確実層”と一方的に定義している。
- PCサイト自体が直感的な構成になっており、スマホで閲覧しても使いやすい。
概ねこの3つの理由に絞れますが、これらは、広告費が潤沢な「大企業」ならではの理由であることを念頭に入れておくべきです。
日本は“スマホ後進国”
また、こんなデータもあります。「8割近い人がスマホ専用サイトは必須だと感じない(7月31日付・マイナビウーマン)」。
さて、こういう統計を鵜呑みにしてしまう人がいますが、
これは「スマホ・サイトは不要」という統計ではなく、
「日本には、スマートフォン最適化がなされていないサイトがあまりにも多い」
ことの証明に過ぎません。
Googleによれば、日本のスマートフォン普及率は2011年比で約4倍(普及率25%)になりましたが、
普及率は調査された世界48カ国中、最低レベルで、
韓国の73%、豪州の65%、米国の56%に到底及びません。
一方、「モバイル・インターネット利用率」では83%の人が毎日利用しており、
韓国の89%、ベトナムの84%に次いで世界第3位です(豪州は76%)。
これは“携帯(ガラケー)サイト”が普及し過ぎた日本ならではの結果で、
スマホへの対応が、他の先進国では考えられないほど遅れている証です。
そもそも画面の拡大・縮小が面倒で、ボタンやリンクが小さく、
誤作動しやすいPC版サイトをスマホでも利用したいと感じる人は、常識的に考えて皆無です。
米国で提唱された「Mobile First(携帯端末第一主義)」はすでに2009年の話で、
それはGoogleやFacebookを通じて浸透し、現在では普通のグローバル・コンセプトです。
日本でも楽天などのECサイトが、スマホからの売上げを急増させていることを考えれば、結論はもうお分かりでしょう。
日本でもスマホ・サイト化(アプリ化も含む)の急伸は確実的で、
スマホ・サイトに注力すれば、ライバル企業に先んじて集客・販促を強化することが可能です。
特に日本向け、または「対大規模サイト」にその効果は表れるでしょう。
では、いつやるのか?「今でしょ!」
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