海外向け通販サイトを成功させるための2019年最新事情

 電子決済サービス大手「PayPal」は2018年11月、オンラインショッピングの利用方法と、利用理由について調査した「越境ECグローバル調査 2018」を発表しました。

 同調査は、

“海外からの買い物客を呼び込み、事業を拡大するには、買い物客の購買傾向や彼らが直面する問題をグローバルな視点で理解する必要があります。ペイパルでは、数年間にわたり、マーチャント向けに海外の買い物客の購買動向を提供していますが、このたび、4回目となる越境 EC グローバル調査の結果を発表しました。この調査結果は、マーチャントにとってグローバルでの販売に関して新しいオポチュニティを発見し、販売拡大を促進するためのロードマップになると考えます。 ”(PayPalのリリースより)

としたものです。

 今回は、この発表をもとに海外向けの通販サイト(越境EC)を成功させるためのコツを紹介します。

購入決定を促すのは「決済方法」の違い

 海外向けの通販サイト(越境EC)の場合、消費者が商品を購入を決定するのに、一番の動機となるのが「決済方法」です。決済方法を選ぶ理由としては、
1.決済の安全性(44%)
2.決済の利便性(36%)
と、この2項目がとても重要ということがわかりました。

 これは、クレジットカード情報や個人情報が漏洩しないかどうか、

 また、決済方法が簡易かつスムーズかどうかというところがポイントとなるようです。

 例えば、PayPalでは決済者の情報は暗号化され、PayPalにデータが残らないシステムとなっています。

海外の通販サイトでも購入する条件とは?

 消費者はどのような条件であれば、海外の通販サイトからでも商品を購入しようと思うのでしょうか? そのベスト5は以下の通りです。
1.送料を含めた価格が安い(44%)
2.送料が無料(44%)
3.安全な決済手段(38%)
4.自国では手に入らない物が買える(38%)
5.自国通貨での価格表示・支払が可能(34%)
 こちらでもやはり「決済」関連の話が2項目入っています。

 海外通販サイトを運営するにあたってはいかに決済方法が重要となるかがわかっていただけるかと思います。

ホントに売れる海外通販は配送面を強化している

 決済方法の次に重要なのが「配送」です。「越境ECで購入を諦める理由」のベスト5を見ると、以下のようになっています。
1.配送費用が高いかもしれない(25%)
2.届くまでの時間がかかる可能性(24%)
3.ちゃんと届くかどうか懸念がある(24%)
4.関税や手数料がかかる点(24%)
5.返品に対応してくれるか不安(22%)
 これらは、どの海外通販サイトにおいても、避けがたい厳しい条件と言えます。

 ただし、逆を言えば、配送を速く、安く、確実にすれば、海外通販で勝てる可能性が高まるということです。

 実はこれは、それほど難しい問題ではありません。

 例えば、オーストラリアから日本への海外通販を行う際には、迷わず「Australia Post」を利用しましょう。

 配送料の自動計算やバルクによる割引などさまざまなスキームを利用することが可能です。

 配送の信頼性も郵便局であれば問題はないでしょう。

 いかがでしたか? 

ECサイトの運営側は、どうしても商品の質に意識が傾きがちですが、それよりも「決済」「配送」に力を入れることで売上が変わってきます。ぜひ参考にしてくださいね!